ブレグジット下巻【政治】
イギリス離脱決定からの交渉、問題点
離脱後のEUとその先へ
国民投票の翌年
イギリスは
EUから抜けたら
細かい取り決め
移民・難民の受け入れ
といったデメリットからは解放
貿易はイギリスとEUで特別に組んで
これからもいい間柄でいましょう
という都合のいい内容の
離脱通知を出した
当然EUは怒り
ここから離脱は難航する
1番の問題となっているのは
アイルランドの北部
イギリス領である北アイルランドだ
イギリスの正式名称は
グレートブリテン
及び北アイルランド連合軍王国
わたしもこの話をしていて思いだした
イギリスがとても長い名前だったことを
上の図のように
どこで区切るかが
大きな問題なのである
とてもわかりやすい図なので
内容も読んで欲しい
EUとしてならば
なんの隔たりもないのだが
離脱するとなると
ここに国境なり検閲をしなければいけなくなる可能性も出てくる
という宗教上の摩擦もはらんでおり
国境が出来ることによる
この問題の再燃にも不安がつのる
交渉はとてつもなく難航し
最長で10月31日の離脱延期期間
を前にまだ成立していない
このままでいくと
最悪の結末
『合意なき離脱』
もみえてくる
合意なき離脱は
イギリス経済に内外から
とてつもない打撃を与え
イギリスは2〜3年は地獄を見る
と予想される
10月20日あたりまでに
方向性がわかるようなので
注目してみてもいいかもしれない
世界の国ごとの経済力
イギリスが離脱した場合
EU最大の経済大国であるドイツは
欧州においてその影響力がますます肥大し
ドイツの存在感ばかりが高まってしまう
EUは
フランス・ドイツ
で作ったと前回書いた
ヨーロッパの歴史は戦いの歴史である
近隣諸国と戦い続け
どの地域よりも昔から
発展をし戦争をし各地を植民地にし
世界を手にしてきた
しかし
その結果
2度の世界大戦の末
ドイツという悲劇
を生んでしまったのだ
だから
そのために
第2のドイツを作らないために
EUを作り
お互いがお互いを注視し
平和なヨーロッパを維持する
という
本来の目的
があるのである
アメリカがいて
そこに急速に迫る中国がいる
ロシアが新たな動きを見せ
ドイツがEUをその手にした時
これが何かの予兆でないことを
願わずにはいられない