12/15 #71 永世中立国ということ【文化】
今日全然触りたくなるニュースがなくて
どうしようかと思っていたら
少し前に書いたのがあったので
今日は懐かしのスタイルで
スイスが中立の国だというのは
何かしらの話で耳にするだろう
EUで使った地図を見ても
フランス、ドイツ、イタリア
に囲まれた
一際目立つ真ん中に小さくグレーの場所がある
湖ではないのだ
これがEU未加盟の国スイスである
スイスがどうやって
永世中立国
という立場を守ってきたのか
スイスの国防について
今回は書いていこうと思う
スイスのイメージといえば
時計、ハイジ、チーズ
または美しい山々の風景
などだろうか
EUに未加盟だけでなく
NATOにも加盟してない
193カ国が加盟する国際連合にも
2002年まで加入していなかった
ジュネーブには
国連本部に続き2番目の規模の国連欧州本部があり
世界保健機構(WHO
欧州サッカー連盟(UEFA
の本部
など
30ほどのありとあらゆる
国際機関の本部または事務局がある
南東をアルプス山脈
西をジュラ山脈
に囲まれ
ベルンを首都として
盆地に都市をかまえている
そして何より特筆すべきは
200年間戦争を経験してない
のである
意外だったのは
スイスには兵役がある
永世中立国と聞くと
大人しく守りのイメージだが
そのイメージは
どうやら間違っているようだ
おおよそ20万人の兵士を抱えているのだが
この20万という数字は
自衛隊の人員とほぼ同じである
日本が1億3000万の人口に対して
スイスは800万の人口だという
事を考えると
とんでもない比率だということが
わかるだろう
防衛という面でも
- 国中に迎撃施設があり
- 国民の110%が収容できるシェルターも完備されている
- 橋や山々は侵入された時の為に近年まで爆薬が設置してあり、すぐに遮断できるよう設計されている
第二次世界大戦時には
ドイツ・イタリア同盟に挟まれ
ドイツ軍・連合国軍
どちらからの攻撃、圧力にもさらされ
何度も国を脅かされる危機があったが
中立の姿勢で国を守ってきた
現在は
EUの存在により
ヨーロッパでの戦闘の機会も減り
ここまでの軍備が必要なのかと議論の末
2020年までに10万人と
約半分の人数へと軍縮が進んでいる
戦わず
守ってきたと思っていた中立の歴史が
強烈な戦う姿勢で
護られてきたものだとわかった時
戦わないと決めた国の
戦う姿勢に見習う部分が
あるのではないかと思ったことは
言うまでもない