十角館の殺人(ネタバレあり)【文学】
最近友達が勧めてくれてて
ちょっと気になったので読んでみた
ちなみに1番最初に読んだ本が
だったから
久々に読む本もこれにしようと
決めたところもある
数十年ぶりの読書感想文をいざ
タイトルにも書いて度々だが
ネタバレに配慮するつもりはないので
知りたくない方はすぐに引き返して欲しい
まず思ったのは
登場人物の名前
構成的に
メインとサブみたいな感じで
2つのパートで話が進んでいくのだが
メインの方に7人
サブの方に4人
主な登場人物がいて
本名を覚えなきゃいけないのは
1人くらいで
他は
あだ名で話が展開していく
これは話の構造上凄く重要なトリックでもあるのだが
あだ名なお陰で単純に名前が入ってきやすく
誰だっけこれ?
みたいな事も全くなく
凄く読みやすくしてくれた要因だったなと思う
メインの話自体はすごく簡単で
特に語ることもないくらい
サブの話はやや癖ありだが面白い進み方をしていく
事件の方も個人的には
現在・過去と2つのパートって感じで思ってて
結局2×2の
4本の軸で話が進んでいくなという印象だった
メインの7人は現在のストーリー
サブの4人は過去のストーリー
で進んでいって
後半になるにつれて入り交じり交差していく
7人ストーリーは殺人事件パートなのだが
そんなトリッキーな事もなく
ただ刻々と人が死んでいく
後半に出てくる1行
いいえ
ヴァン・ダイン
です
は流石にインパクトが強く
思わず唸る展開で
一言でちゃぶ台
ガラガラガッシャーンである
唯一残念だったのは動機だ
7人パートで6人が死ぬのだが
動機が使い古されたというか
でたーそれ系
みたいな動機で
察していた通りだったし
かなりさらっと流されてしまう
殺人は動機だろ!!
なんかそんなに殺した割に
憎悪の雰囲気がどうしても弱く感じて
そこだけが残念だったなと思ってしまった
しかしながら
久々に読んだにしては凄く簡単な話で
かなりサクサク読めてしまい
いいのを紹介してくれたなと
感謝したいところである
この十角館の殺人というのは
同じ作者の
『館シリーズ』
というのに分類されているらしく
他にも数多くの館がある
これがパート1で
他にもパート3が好評らしいので
とりあえず3までは読んでみようかと思う
当然
読書感想文を見されられる事になると思うが
そこは許して欲しい
では