ためにならない今日の話題

今まで興味が無い話題でも、ふと気になる話題はあるかもしれない。興味の入口に。

深刻な香港デモ【政治】

香港の事を書いてからちょうど1ヶ月がたった頃なのだが

前回は香港の話をしただけで

触れた程度だった

 

香港デモ

       

1ヶ月経っても事態が収束することは無く

ますます悪化し

最悪の結末も見えてきている

 

 

 

 

 

最初のとこは前回書いた通り

 

一国二制度というシステムの中で

中国が香港の法に介入してきた事に

自由の危機を感じて香港市民が立ち上がったという冒頭

 

 

あれから1ヶ月

デモが終わってないってことは

お互いの条件を飲めないってことな訳なんだけど

 

 

香港市民側には五大要求というのがあって

 

  1. 改正案の撤回
  2. 市民活動を暴動としている事の撤回
  3. デモ参加者の逮捕、起訴中止
  4. 暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
  5. 林鄭 月娥の辞任と民主的選挙の実現

 

 

 

1番は

発端だからそれは

って感じなんだけど

これに関して撤回は可能

 

 

遅刻で喧嘩してたのに

謝り方が気に食わなくて

言い合いになってたら

つい余計な事言って考え方が合わないわとか

壮大な揉め事になる感じの

遅刻の事とかもはやどうでもよくなる

 

撤回するだけではもう止まらなくなってしまっている

 

 

2番は

こういう活動を

ただの暴徒として処理するなという

香港市民の叫びのような

 

 

3番は

解決したあかつきには

解放してもらいたいという事だろう

 

 

4番

責任追及と外部調査

中国が絶対やりたくないだろう内容

まずうんとは言わない

そんな事言ったら2も3もデモ肯定してしまうので

うんとは言わないんだけど

 

 

5番は

中国読みでなんと読むかわからないけど

通称キャリー・ラムって呼ばれてる

香港特別行政区の長官

香港で1番偉い人

 

これも難しいだろうなと

沈静化されたとしたら

キャリー・ラムさんは多分長官では無くなっているだろうけど

民主的選挙は相当ハードルが高い

 

民主的に選挙しちゃったら

中国共産党の息がかかった支配体制にならなくなっちゃうから

それは中国としては認められない

 

 

前回書いたか覚えてないけど

香港は日本の国政選挙同様

間接選挙だが

厳密には間接制限選挙

日本でいえば党に投票する選挙権が

そもそも市民の一部に制限されている為

結果はわかり切ったものになり

中国寄りの政府がたつ

 

 

なのでデモの構図も

香港政府vs香港市民

国も警察も全ては政府側

市民に味方はいない

当然香港政府の裏には中国共産党なわけだが

 

 

これらが市民側の要求

 

 

 

 

政府側は要求とかではないけど

もちろん早く沈静化したい

 

香港重要なんだし

要求飲めば?

という事になってくる

 

 

ただそれは絶対にダメな理由がある

 

 

そもそも

一国二制度これは

台湾の為に作った制度である

 

中国が台湾を取り込むための譲歩策

それが一国二制度だったのだ

 

 

それを香港に適用していて

ある意味これは予行演習なのである


中国としては

ここでデモすればどうにかなるという

前例を絶対に作るわけにはいかないのだ

 

 

その結果デモに対するあらゆる事を飲むわけにはいかず

突っぱね続けているうちに被害はますます拡大し人にまで被害が及ぶようになり

香港市民側も引くわけにいかなくなり

 

どんどん武力的になっていき

本当に悲惨な事になっている

 

 

 

SNS等で香港の実情について

書いてあるものがいっぱいある

不審死者が2000人を超えたという話もあるが

日本ではSNSの情報だと

信憑性が低いとなってしまう

 

もちろん

SNSの情報全てが正しいと判断するのは

この時代において早計なのかもしれない

 

しかし

中国・香港から正式な発表がある事など絶対にありえない事だけはわかっておいて欲しい

 

 

天安門事件

 

民主化を求めたデモ隊に対して

軍隊が武力行使をし大量の死傷者を出した

軍隊によるデモ鎮圧虐殺事件

 

中国で天安門事件と検索すると

今でも接続不能になるのは有名な話である

 

当時事件が起きてすぐ

海外の報道機関を国から締め出し

自国の報道を統制させた

 

 

結果30年が経ち事件後に産まれた中国人は天安門事件について知らない

 

そういう国なのだ

 

大きな力が全てこちらを睨んでいる今

小さな声はSNSでしか届かない

 

 

 

香港の人達の要求はそんなにおかしなことだっただろうか?

日本人からしてみればどれも普通で

当たり前のような事ばかりだと思う

 

 

もちろん

歴史を振り返っているわけではないし

他人事でもない

 

今起こってる事で

ごくごく身近な近い国の出来事

 

民主主義を襲ううねりは

香港、台湾の次は日本に波及すると言う人もいっぱいいる

 

 

 

ただこの様な現状を知り

違和感を覚えても

個人として力不足を感じる事しか出来ない

 

 

前回香港を書いた時

下院で可決されていた

香港人権・民主主義法案

が上院でも全会一致で可決され

アメリカの方針は香港を助ける事になりそうだ

 

アメリカとしては中国と戦わずして中国の体力を奪いたい意図も見え隠れするが

結果としてアメリカが動くのは

香港市民としてはとても力強いだろう

 

 

 

 

 

興味がなくてもいい、調べなくてもいい

それでも

必ず心に止めておいて欲しい

 

いつか大きなうねりとなった時に

1人1人がこの事を知っているということが

必ず世論の推進力になると思っている

 

 

 

 

 

 

懸命に自由を訴える人々の命は

そんなに安くはない

 

軍事介入だけは何とか避けて

二の舞にならぬ事だけを祈って